to General Public

 一般の方へ

会の目的

本学会は歯学、歯科医療及び歯科保健並びにその制度に関する歴史を研究し、それ等の進展に寄与するとともに会員相互の親睦をはかることを目的とする。

活動開始時期と歴史・活動経緯・内容

昭和42年1月発足の歯学史集談会を母体に、同45年4月に歯学史研究会と改称、同48年4月には、日本歯科医学会の第13分科会として承認され、日本歯科医史学会となり現在に至っている。

理事長挨拶

日本歯科医史学会は昭和42年(1967)の歯学史集談会から始まりました。昭和48年(1973)に日本歯科医史学会となり、翌年に日本歯科医学会の第13分科会として認定され現在に至っています。年1回開催されている学術大会は令和4年(2022)に第50回を数えました。
この間、歯科医学・歯科医療および歯科保健等について新事実や新知見を報告してきました。日本における近代歯科医学の導入はアメリカからの影響を強く受けている点、医学のそれがドイツである点と大きく異なっています。明治39年(1906)の歯科医師法の成立は歯科医学(医療)ターニングポイントとなっています。明治期以前は「歯科」の呼称はなく、現存するわが国最古の医学書「医心方」(984年)には口中医(医師)が取り扱う歯科疾患として牙歯病、口唇病の記載がみられます。歯科医師と医師との区別はなかったことになります。
日本歯科医史学会において、「史学」が根本資料に基づく考証によって真実を加えていく学問であるように、「史料・資料」が最も重要な役割をもちます。日々散佚していく資料の収集はきわめて困難なだけでなく、計り知れない努力が必要です。史料から得られる新事実がさらに時代考証を導くことに繋がります。
「歴史はくり返す」といわれるように、人は歴史から学ぶことで同じ轍をふまないことができるのです。歯科医学史研究の醍醐味です。
是非、歯科医史学会に参加してみて下さい。